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コラム005.ー前田智徳の今後の出番

前田智徳は2009年の契約更改を12月22日に無事済ませ、2009年もカープの一員として戦うことが決まった。5,000万ダウン提示の年俸1億2,000万で更改したが、 更改後の会見での表情は納得していないばかりか、なかば諦めたような表情にも見えた。

その理由は金額ではないだろう。今季の成績は84試合出場174打数、47安打、4本塁打、29打点、打率.270。この成績だけを見れば5,000万ダウンも致し方ないと思う。 前田が納得していないのはやはり試合に出られないことだろう。

ではどうして前田は今季途中から代打要員に回され、ほとんど出場機会を失ったのだろう。

≪ 前田2008年出場試合 ≫

3・4月 5 6 7 8 9 10 合計
スタメン 16 12 5 2 0 0 0 35
代打 4 5 6 11 13 9 1 49
欠場 5 7 7 12 8 17 4 60
合計 25 24 18 25 21 26 5 144

実は開幕してから直後前田が代打で起用されたり、欠場したりした試合は何試合もあった。それは1年間フル出場は難しいので、休息を与えながらペナントレースを 乗り切るという大リーグでもよく行われているやり方であろうと思っていた。

しかしそれは違った。6月ごろから出場機会は減り、後半戦8月以降は代打のみの起用となった。

前田がスタメンを外れた場合のレフトは前半は天谷、7月以降は嶋がスタメンなのがほとんどだった。

開幕スタメンでレギュラーの選手がシーズン途中から突如として代打の切り札になるのはかなり珍しいケースである。 6月、7月は調子を落としていたことは事実だろう。打率を見ても6月は.148/7月は.143である(打数が少ないのであまり参考にはならないかもしれないが・・)。 しかしスタメンと代打と欠場を繰り返していれば試合感や調子が狂ってくるのは仕方がないと思われる。 代打と固定された8月以降は.500である(しかし何度も言うが打数が少なすぎて・・・・・)。

≪ 前田2008年月間成績 ≫

打席 打数 安打 打点 本塁打 打率
3・4月 66 65 17 9 2 .262
5月 52 48 14 11 2 .292
6月 27 27 4 3 0 .148
7月 18 14 2 0 0 .143
8月 13 10 7 5 0 .700
9月 9 9 3 1 0 .333
10月 1 1 0 0 0 .000

外野の開幕のポジションは、ライト:アレックス、センター:天谷、レフト:前田。それでは昨シーズンの外野のレギュラーは誰がふさわしかったのか?

アレックスは打撃がよく、肩もあり、若干クッションボール等に手間取ることがあるが、昨シーズンの成績から誰が見てもライトのレギュラーは異論がないと思われる。 残りはセンターとレフトだが、総合的に見てもセンターとレフトはレギュラーを確保できるほど突出していた選手はいなかったと思う。

・守備力から見ると、赤松 >= 天谷 > 嶋 = 前田
・打撃力から見ると、嶋 > 前田 > 赤松 = 天谷

(前田がスタメンで嶋と同じ試合数出場していれば嶋と同じぐらいの成績はあげれたと個人的には思います)

しかし実際に守備での出場数は赤松=118試合/天谷=125試合/嶋=81試合/前田=28試合(ちなみにアレックス=141試合)となっている。 こうなったのはおそらく年齢による将来性(若手起用)、また2009年新広島市民球場移転に伴い球場の広さにおける守備力の重要性の結果、打撃より守備力を重視して 2009年に対応する為であったのではと推測する。

ブラウン監督も最初からこういう使い方を想定していたわけではなかったと思う。嶋が7月以降調子があがってきて3割をキープしていたこと、 8月以降前田が代打に専念すると代打での成績がかなり良かったので、そのまま2人を据え置いたというのが率直なところだろう。

ただ筆者は前田がこのまま代打要員として終わってほしくない。まだまだやれると思っている。 もう1、2年はスタメンで打率.300/本塁打15/打点70程度はクリアできると思う。過去の前田の成績を見れば不可能な数字ではない。

しかし前田が力が衰えキャンプで若手にレギュラー争いで負けた場合は、控えとして代打に甘んじるのはかまわない。 本人は出たがっているのに「前田は代打」と決めてからキャンプインするのだけは止めていただきたい。 石井を特別扱いせずサードもしくはショートのポジションを他の若手と競わせるのならば、前田も同じように外野のポジションを競わせるべきである。

2月1日からのキャンプインが楽しみである。

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ここからは余談だが、来年以降の前田の動向が気になります。もし競争なくして代打として2009年が終わってしまった場合、 翌年の契約更改では今年以上の大幅な減額は避けられません。おそらく50%程度は減額になると思います。年間70打席(代打要員ではおそらくこの程度の打席になる) の選手に大金を払う金はカープにはありません。
そうなると前田としては選択肢は3つになるでしょう。

1.このまま他選手とレギュラーを争わず代打専門でカープでやっていく
2.ほとんど試合に出られないのなら潔く引退する
3.切り札のFA宣言をして新しい可能性に賭けてみる

3.を選択するのだけは勘弁してほしいですね。。。しかし東出にFA宣言を勧めたと言っていたくらいだから自身も考えているかも。

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なんかまとまらない文章になりました^_^;が、筆者が言いたいのは前田には腐らず、このままカープのユニフォームで現役を終えてほしいのです。 今年38歳になりますが、カープで共に闘った金本(阪神/今年41歳)もまだまだ元気にやっているので、前田もまだやれるはずです。 そう遠くない将来、「引退」の二文字が頭によぎるでしょうが、その時までいつも「前田らしさ」をみせてほしくてこのコラムを書いてみました。

※このコラムを書き終えたのが1月20日なのですが、なんと1月21日にスポーツ記事で前田が今年のキャンプは11年ぶりに1軍スタートになるとの事です(^o^)/
1月6日から自主トレをスタートし連日6時間以上の練習をこなし、「8割は動けているし、痛いところもないし順調」との事。笑顔でノックを受けている前田の姿を 見ていると、余計な心配はしなくてよさそうですねo(^-^)o

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