2023年はマクブルーム、デビッドソン、ターリー、アンダーソン、コルニエルの5人の助っ人でカープを支えます!

カープ最強外国人助っ人は誰だ!-投手編 -

カープ最強外国人助っ人は誰だ! ― 投手編 ―

今では投手を獲得することの方が多いのですが、投手を初めて獲得したのは、1984年まで遡ります。デヴィッド・レーシッチです。

中日に1986年にゲーリーという打者がいたんですが、ゲーリーはレーシッチの弟に当たります。

それまでに獲得した12人はすべて野手でした。広島は近年は野手より投手を獲得することが増えていますが、1970年~90年代は投手を獲得するのは、けっこう珍しかったようですね。

投手も野手以上に活躍した助っ人は存在します。

それでは、投手ベスト5を紹介します。

 

第5位 ロビンソン・チェコ(Robinson Perez Checo)

 

カリブの星の異名をもつカープアカデミー出身の選手。

1992年に来日。外国人枠の関係で練習生扱いでした。93年自由契約になり、94年は台湾でプレーしました。

95年広島と正式契約すると、初登板完封勝利をあげ鮮烈なデビューを飾る。躍動感溢れるピッチングでこの年15勝をあげ大活躍の年でした。

しかし、シーズンオフにメジャーリーグ移籍を希望し、球団と契約問題がこじれて訴訟にまで発展。

結局96年は1年間広島でプレーして、その後メジャーリーグ(レッドソックス)へ移籍することで決着がつきました。

1996年5月18日の阪神戦で、後一人というところでヒットを打たれノーヒットノーランを逃してしまう。

1997年にレッドソックスへ移籍して、その後ドジャースでプレーしたが、成績を残せず2000年に引退。

広島がドミニカにカープアカデミーを設立したのが、1990年11月なので、4年ちょっとでついに芽が出ましたね。

しかし、チェコに続くアカデミーの投手は、これといって思い当たりません。育成という意味でもうちょっと力を入れてほしいですね。

 

第4位 ブライアン・バリントン(Bryan Paul Bullington)

2011年4月14日阪神戦でいきなり、8回無失点で初勝利を挙げ、これはいい投手が入ったなって思いましたね。

しかも3回目の登板で、被安打2の初完封、続く試合で7回を1失点でなんと開幕4連勝はカープ球団史上初の快挙。開幕5連勝はなりませんでしたが、4月は3勝0敗、防御率1.96で月間MVPを受賞。華々しいスタートでしたね。

結局1年目は、チームトップの13勝、200イニング突破、防御率2.42、QS率は80%を超え文句なしの成績でした。

一転、二年目は7勝14敗と大きく負け越してしまいましたが、味方の援護点のなさで、見ているこちらが申し訳ないぐらいでした。29試合の登板中、援護点が0点の試合が半分超の15試合もあり、ちょっとこれはひどいなぁと思いましたね。

援護点があれば勝ち負けが逆になってても不思議ではありませんでした。

3年目には、カープ通算30勝目を挙げ、ミンチーのもっていた球団歴代外国人最多勝利29勝を更新しました。

結局4年間で40勝し、今も外国人最多勝利数保持者です。貧打線の中にあって不運もありましたが、先発投手として奮闘してくれました。

 

第3位 ネイサン・デレク・ミンチー(Nathan Derek Minchey)

入団1年目いきなり15勝をあげ、先発ローテーションで活躍する。中4日で投げることができ、236イニングを投げる。

当時でも236イニングは、なかなかいないのでは・・・。かなりタフでしたね。

翌年は開幕投手を務めたが 不調に終わり2勝しかあげられなかった。しかし3年目は見事に復活し6月に月間MVPに輝くなどし、チーム最多12勝をあげる。

2001年以降は ロッテに移籍し、広島時代と変わらない投球を見せ2001年は最優秀防御率を獲得し、4年間ロッテに在籍し、2004年限りで引退しました。

ミンチーはカープ暗黒時代真っただ中にいた選手だったので、よくあの中で頑張って投げてくれたなぁと思います。ロッテでも活躍している姿を見るとなんだか嬉しくなりましたね。

 

第2位 コルビー・プレストン・ルイス(Colby Preston Lewis)

年俸9500万+出来高(4600万)で契約とカープ球団の本気度が伺える金額でしたね。

しかし、オープン戦から「モーションの静止が短い」という理由からボークを度々とられ、初登板の中日戦でも1試合3ボークを記録し、今後大丈夫かちょっと心配でした。

しかし、その後はボークをとられることはなく5月には4勝1敗防御率1.60で月間MVPに輝く。前半戦から中4日で どんどん投げ込んだせいか、7月に入り疲労と肘の炎症で離脱し選ばれていたオールスターも回避することになる。

8月半ばに復帰し最終的には15勝をあげ、奪三振のタイトルを獲得した。

防御率は1位に0.003差の2位だった。15勝は広島の歴代外国人の中でチェコとミンチーにならんで最多。

150km前後のストレートと切れ味鋭いスライダーで三振をとっていく本格派の投手であり、三球三振が非常に多く球数が少ない。制球力もあり広島の大黒柱として大活躍のシーズンだった。

2年目の2009年は前年に比べると投球の波があり、完璧に抑える日もあれば大量失点を喫する日もあったが全体的に安定した内容でカープ外国人投手では史上初の2年連続二桁勝利を達成した。奪三振のタイトルも取りこれも2年連続の受賞となった。

2010年もカープの一員で戦うと思われていたが、家族の健康の問題を抱えており本人は来シーズンアメリカでのプレーを望んでおり、球団も本人の意思を尊重しカープを退団することとなった。

大リーグのテキサス・レンジャーズに戻った2010年~16年まで故障などもあったが、元気にカープ時代と変わらず先発投手として投げていて、ときどきルイスの活躍している情報が入ってくるとうれしいですね。

 

第1位 クリストファー・マイケル・ジョンソン(Kristofer Michael Johnson)

2015年3月28日ヤクルト戦で来日初先発で、いきなり1安打無四球完封勝利(準完全試合)を達成。鮮烈なデビューを飾る。

1年目はコンスタントに勝利をあげ、終わってみれば14勝7敗、防御率1.85をマーク。

セリーグ最優秀防御率のタイトルを獲得。

2年目の2016年は自身初の開幕投手を務め、5月には、2試合連続完封勝利をあげ、23イニング連続無失点を記録した。

2年目のシーズンは15勝7敗とコルビー・ルイス以来2人目となる2年連続二桁勝利、そして、外国人としては阪神のバッキー以来52年ぶりの沢村賞を獲得した。

ポストシーズンに入っても、DeNA戦で完封勝利、日ハムとの日本シリーズ第1戦でも大谷と投げ合い、6回2/3を1失点と見事に勝利を収めた。

この年、6月4日には、球団外国人歴代最高となる年間推定300万ドル(約3億1800万円)+出来高の条件で、2017年から3年契約を結んだ。再契約金は100万ドル(約1億600万円)。

2017年は開幕阪神戦で、4回7失点でKOされるという衝撃的なスタートだったが、その後に咽頭炎を発症し登録抹消。2か月後復帰するもその1か月後に練習中に左ハムストリングを筋損傷し、再び登録抹消。復帰は9月になる予定で、3年目は散々な内容ですね。

(この記事を書いたのが2017年8月23日のため、その後は分かりませんが・・・)

まとめ

投手陣最強はジョンソンで間違いないですね。この活躍があと3年見られると思うと、嬉しくてしかたありません(確定していませんが、期待も込めて)。

ミンチーとバリントンの3位、4位は少し迷いましたが、ミンチーは暗黒時代に頑張ってくれたので、3位ということで・・・。

投手陣はすべて先発投手になりました。どうしても中継ぎ・抑えよりも先発に目がいってしまうのは仕方ありません(実際に中継ぎ・抑えで5位以内に入ってくる投手はいませんでしたが・・)。

しかし、今後、ヘーゲンズやジャクソンのように中継ぎやストッパーで活躍する選手がでてくるかもしれません。注意して見ていきたいと思います。

 

※順位はこの記事を書いた2017年8月23日時点での順位です。

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